100冊チャレンジ⑯【妻に捧げた1778話】を読んで
やあやあ!
この本は昔アメトークでカズレーザーさんが紹介してバズったというのは聞いたことあった。
バズってるときは本屋にあんまりなくそのまま縁がなかったが、たまたま見つけたので読んでみた。
読んだ感想
夫婦の絆・愛情に心が震えた。
正直面白いかと言われたらよくわからない。もう一回読むかと言われたら一回でおなか一杯。本を読んでいる時も熱中して早く次のページをめくりたい衝動にかられるものでもない。
でも、
この本を読んでよかった。
夫婦健康でいられるありがたみを再認識できた。
どんな本かと言うと、実話をもとに作られたとある小説家とその奥さんのお別れの話。小説家である著者の奥さんが余命1年を宣告され、何かできることはないか悩み、そして、妻のためだけに毎日一篇の小話を書き始める。忙しくても毎日毎日書き、奥さんに読んでもらう日々を送る。その小話は奥さんの最後まで続いた。余命1年と宣告されたが、妻に捧げた小話は「1778話」にもなっていた。
ブログの駄文を週3回書くことにすら「ヒーヒー」言ってる自分とはレベルが違う。本では1778話のうち抜粋された何篇かの話が掲載されているのだが、読む前はてっきり日記みたいなもんかと思った。でも違った。ほぼ全てがさすがプロという短編小説でどれもこれも起承転結があって、ちゃちゃっと書いたというレベルではない。しかも、楽しく読んでもらえるよう工夫されている。
ただ読み進めていくと、最初は短編小説だったものが、だんだん自身の苦しい心情が投影されてくるようになり、最後は妻に向けた短い言葉に集約され最後の一篇に至る。生々しいまでのリアルな空気感がヒシヒシと伝わってくる。
自分もいつか奥さんと別れの時が来る。
いつか必ず来るその日には、著者たちのような固い絆で結ばれた関係性を築いていたい。
ではー。
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