「マンガでわかる失敗学のすすめ」を読んで(100冊チャレンジ90)

やあやあ!
今回読んだ本はこちら!

内容

「失敗を認められない」人が大事故を招く!?読めばすぐリーダーシップが身につく!仕事の成果がめきめき上がる!「失敗学」提唱者監修による初のコミカライズ!

Amazonより
こんな方におすすめ

・リーダー、マネジメント層
・失敗に悩んでいる人
・他人の失敗を許せない人
→失敗を成功のもととしてポジティブに捉える視点や考え方が解説されています。失敗を次に活かすヒントがきっと見つかると思います。

失敗学とは??

フリー写真 頭を抱えて叫ぶ外国人女性

失敗学とは、失敗をネガティヴに捉えるのではなく、プラスの面に注目して有効活用しようという考え方です。

失敗に関する格言ってやたら多いですよね。

「失敗を恐れるな」

「失敗は成功のもと」

「あきらめなければ失敗じゃない」

などなど。

本書も基本的にはこれらの格言と同じく、「失敗を恐れるな」というスタンスですが、失敗に対する考察が結構濃いです。

例えば、

「何かの賭けをした時にうまくいくのは1000回に3つ程度(千三つの法則というらしいです)だから、そもそも失敗は当たり前だ」

とか

「失敗をたどると様々な失敗予備軍となる行動がある。失敗の原因を逆演算して理解しよう」

とか。。

単純に「勇気を出せ」「とにかくやってみろ!」的な行動を促す本かと思ったら、失敗「学」というだけあって、分析が深いし、主張する内容の根拠もしっかりしてます。

マンガ以外の部分が思ったより難しくてびっくりしましたが、失敗に対し初見の主張や考察ばかりでいい刺激になりました。

一個の失敗の裏には沢山の失敗の種がある。(ハインリッヒの法則)

ハインリッヒの法則ってご存知でしょうか?

防災なんかでよく使われる法則のようなのですが、この法則にのっとって、失敗を分析理解しようという主張は個人的になるほどなーと印象に残りました。

カンタンに言うと、1件の重大災害のかげには29件の軽災害があり、さらにその裏には300件のヒヤリハットするような事例があるというのがハインリッヒの法則です。

これを仕事に置き換えると、1件の大失敗の裏には29件の小さな失敗があり、さらにその裏に300件の「やばい!」と思うシーンがあるという感じです。

だから、この「やばい」と思ったところで、対策を打てば大きな失敗にはなりにくい。失敗を分析して、今後はこの「やばい」という段階で手を打てるようにすればいい!

失敗から逃げずに受け止めて、しっかり原因と対策を練って、それを活かしてステップアップする。

当たり前の話かもしれませんが、ハインリッヒの法則と掛け合わせることでインパクトも強く記憶に残りました。

自分は無茶苦茶失敗は多い方です。ただ、失敗の経験が自分を成長させてくれていることを実感しています。

失敗を恐れず、攻めの姿勢で行動し、失敗したら何とかして活かして挽回するようにする。

自分で挽回できないような大きな失敗はしないよう防衛ラインは守りつつ、

「原因分析と対策をしっかりできた失敗は武器になる」の精神で失敗を恐れずに行きたいと思いました。

何となく最後に明るい前向きっぽい写真を。

ではー。